情報処理試験 全種目制覇が必要?
情報処理試験の受験申し込みの締め切りが近付いたある日、
「情報処理試験エントリ状況の報告依頼」
てなタイトルのメールが上司から届いた。
==============================
情報処理試験の受験申し込みの締め切りが近付いてきましたが、
エントリ状況の報告をお願いします。
締め切りは明日中です。
Q.1.エントリ状況は?
(a)エントリ済、(b)エントリ予定、(c)今回は見送り
Q.2. Q.1.が(a)(b)の場合は、資格種別は?
以上、よろしくお願いします。
==============================
次の日までに報告しろって。
Q.1.は(c)
システム監査に再チャレンジの予定だが、秋に受験予定はない。
その旨を報告したのだが、何のためにそんな情報を集めるんだよ?
・何でもいいから受験しろ
・全種目制覇するまで受けろ
・一度合格した種目も、再度受けろ
ってことかい?
上司からの返答によると、エントリ状況を把握する目的は、
・資格取得が昇進の条件になった
・そこで、資格取得のサポートをする
とのことだった。
自分の勤める会社はソフトウェアの開発をやっているので、
もともと情報処理関連の資格取得が推奨されてきていた。
その昔は資格を持っているだけで手当てが出た。
が、持っていても仕事に役立っているとは限らないので、
奨励の意味で受験料の補助のみとなった。
そしてついに、資格取得が昇進の条件となってしまった。
ソフトウェア開発技術者を取らないと副主任になれないとか、
高度技術者(システム監査、プロマネ、シスアナ等)を取らないと
課長になれない、といった感じ。
(上記の条件は仮です。こんな感じというのが伝わればいいかな)
取ったら金がもらえるどころか、
取らないと給料が上がらないってことになってしまった。
さて、電気通信「工事担任者」は、テクニカルエンジニア(ネットワーク)
と似たような内容もあるので、チャレンジする人も多いかと思う。
こいつは数年前に法令が改正されて
「常に新たな知識及び技術の向上を図るように努めなければならない
(工事担任者規則第38条第2項)」という「努力義務規定」が設けられた。
試験実施機関の(財)日本データ通信協会では「情報通信エンジニア」
という資格を新設した。しかも、こいつは毎年更新がある。
http://www.dekyo.or.jp/
情報通信エンジニアは免許ではないので、
工事担任者の資格があれば、電話工事の仕事はできる。
情報通信エンジニアが必須という、電気通信事業法上の制限はないが、
その一方で努力義務が規定されているということは
日々スキルアップに励め、ということ。
それを示すのが、情報通信エンジニアってことらしい。
情報処理試験は更新がないから、日々精進の成果の証として
制度が変わる度に全種目に再チャレンジする人もいるようだ。
というところから、
・何でもいいから受験しろ
・全種目制覇するまで受けろ
・一度合格した種目も、再度受けろ
という考えもあるにはある。で、上司に質してみたところ、
「そんな意図はない」って。そりゃ、そうだよな。
もちろん、自分にもそんな考えはない。
自分はプロマネを取得済なので、昇進の条件はクリアだ。
(それ以外の条件が厳しくて、中々課長にはならないんだが)
が、昇進の条件をクリアすればそれで終わりではなく、
スキルアップを続けていけよ、と社長からもお達しが出ている。
「昇進の条件はクリア」なんて態度では
昇進も難しいってことだな。
2020/11/14 カテゴリ変更「学問・資格」→「資格・教育」