人にものを頼む時は 厚生年金基金代行返上
厚生年金基金が国に代わって運用している厚生年金の代行部分。
低金利、株価もパッとしない昨今、これを返上して運用リスクを回避する。
そうしないと将来、厚生年金基金自体が潰れかねないんだとさ。
という動きが多々ある中、自分のところにも話が舞い込んで来た。
基金が潰れてしまっては元も子もないから、代行返上はOKとしよう。
代行部分に加えて基金独自の上乗せ部分、俗に言う「薄皮部分」があって、
そいつもこの際、精算してしまいたいらしい。
何しろ、高々100円くらいの薄皮部分を毎月加入者に払っていくのに
その振込み代が毎月これも100円くらいかかるんだという。
そこで、振込み手数料のコスト削減のためにも、
返上の時に合わせて一括払いさせてくれと。
話の趣旨は分かる。
毎月100円で年間1200円。例えば65歳から20年間受け取ると24000円だ。
これに対して振込み手数料を24000円も払うのでは基金もたまったものではない。
では、一括でいくら貰えるのか。
なんと、たったの5000円とのこと。
基金を破綻させるのはマズイと思うからこそ、代行返上もOK。
なのに、一括精算ではたったの5000円かよ。
まぁ、65歳から何年生きるか分からないし、
ハイパーインフレが起きれば年金なんて紙くず同然ではある。
そこで、ものは相談だけど、例えば5000円にプラスして、
振り込み手数料5年分相当の6000円、合計11000円にするからどうだい?
とか言う提案でもあれば少しは考える余地もあるんだけど、
自分は全く身銭を切らないで、加入者に一方的にお願いされてもなぁ。
注:文中の金額や年数は、実際の数字ではなくてテキトーです。