人にものを頼む時は 寄付・募金(2)
時を同じくして、卒業した高校の同窓会から
「母校創立90周年記念募金のお願い」
なる手紙が届いた。
「母校と同窓会の今後の発展のため」と称して
・90周年記念事業
・同窓会活動基金
を目的とする募金活動だと言う。
趣旨は分からないことはない。
100周年記念なら、それでは一つ出しておいて、ミレニアムに名を飾るか、
となるんだけど、今回は90周年記念。
昔ならば、「よし、頑張れよ」と早速振り込みに走ったろう。
今は振り込め詐欺も横行していることだし、そんな軽率なマネはできない。
という所は置いておくとして、
納得がいかないのは「集金」の「方法」である。
「募金金額:一口5,000円以上で目標額3,000万円」
まず、一口5,000円って金額はどうだ?
「人にものを頼む時は 寄付・募金(1)」
http://free-paper.blog.so-net.ne.jp/2010-07-17【リンク先変更予定】
に書いたお祭りの寄付なんて、目安200円。
もちろん、商店やら地元有力者といった人々は5000円とか、
あるいは万単位で寄付して名前が掲示されるようなセレブな人々。
班長さんが一軒一軒集めて回る一般ピープルとは違うだろう。
が、同窓生全員に一律送りつけてるってことは、相手は一般ピープルだぞ。
「名前を掲載してやるから金を出せ」では、名簿商法と変わらないじゃんか。
班長さんが「神社に掲載されるから5000円出して」とは絶対言わないでしょう。
それとも、地域によってはそれが普通なんでしょうか。
金銭感覚おかしいよ、それ。
同封の振り込み用紙に書かれた金額は5000円。
こういうのって、例えば
「一口1,000円で5口以上を目安。
5口未満でも、一口未満でも有り難く頂戴致します」
とあれば、1000円くらいなら出してもよいって人も応募できる。
あるいは、「母校のためだ、10万円出そう」って人もいるだろう。
それを一律5000円ってどういうことだい。
金額欄は空白にしておくのが妥当ではないかい?
続いて目標額3,000万円。
この妥当性は良く分からないけど、良しとしよう。
3,000万円集めるには何人が応募すればよい?
3000[万円]/0.5[万円/人]=6000人
卒業生が30000人以上ってことは、
卒業生のうちの2割しか応募しないってことかい。
というか、応募しないだろうと決めつけてる訳だな。
一人1000円で全員が応募する方が、みんなが母校を愛してるって風なのに。
ちなみに、募金活動を始めてから4ヶ月経って、応募者は1800人程。
当初想定人数の3割。
残りの期間で達成できそうもないから「重ねてのお願い」なんだろうが、
気持ちよく「出してやろう」という気にさせないと、達成は難しいんじゃない。
ということを、募金を始めた人達は分かってるんでしょうかね。
例によって、金額などの数字はテキトーです