鎧さん怖い(端午の節句)
昨年、子供の初節句に五月人形を飾った。イタズラして触ったりしないかなと心配しつつも、他に飾るところがないんだからと、タンスの上とか高いところではなく、とりあえず床に飾る。
そこへ子供を連れてくると、怖がって後ずさり。イタズラなんてするどころじゃなかった。
それから一年、少しは成長したかな?
子供を五月人形の側に連れてくると、案の定というか、昨年と同じく逃げようとする。
「鎧さん怖い?」
「よろいさんこわいー」
「鎧」とか「怖い」とか、言葉の意味が分かってるのかも怪しいけど、やっぱり五月人形が怖いようで側には近付かない。自分と同じくらいの背丈の鎧が博物館でもお城でもない自分の部屋に居てみろ。大人だって、そりゃ、不気味かもしれない。子供の感性は素直で、防衛本能に満ちているんだな。
怖いといって五月人形に近付かず、遠くでボール投げをして遊んでいる。すると投げたボールが五月人形の近くに。オイオイ、ボールぶつけるんじゃないぞ、大人の言い分だけど。
「そんなことすると、鎧さんのところに連れて行くぞ」
意味が分かったのか、ボールに飽きたのか、五月人形に向かってボールを投げるのは止めた。
来年も遠巻きに見守ってるかな、それともイタズラしてるんだろうか。