びんの中の小鬼

小学生の頃読んだ本に『びんの中の小鬼』というのがある。
不思議なびんの中に棲んでいる小鬼が、
何でも(と言っても制約はあるが)願いを叶えてくれる。
小学生の頭ですぐさまイメージするのが、アラジンと魔法のランプ。
ランプを擦ると中から魔人が現れて、願いを聞いてくれる。
『びんの中の小鬼』の挿絵ではびんの中から鬼が出てくる訳ではなく、
フラスコの先っぽ辺りにトカゲみたいな黒い影がちょろっと見えるだけ。
と、ビジュアル的にはランプに負けているビンだが、その実力やいかに。
主人公のケアウェがお金が欲しいだか、お金持ちになりたいだかを願う。
魔法のランプなら「ご主人様」という言葉とともに
どっさりと札束の詰まったアタッシュケースが現れるだろう。
ところが、ビンの方は親戚が死んで遺産が転がり込んだという現実的な話。
それは単なる偶然で小鬼とは何も関係ないじゃん、と、逆に不思議に思っていた。
まぁ、考えようによっては、遺産がどっさり自分に転がり込むように、
親戚一同を順番を間違えずに殺してくれた、というスナイパーなのかもしれない。
死ぬ順番がちょっと違うだけで、相続順位の関係やらで、
全財産が見ず知らずの遠い親戚の手に渡ってしまう可能性だってあるのだから。
その昔、何かの相談番組のなかで、
『早くオヤジが死んで遺産が転がり込んでくれないかな』
などと言ってる、「音声を変えてあります」のモザイク男がいた。
40歳くらいだったんじゃないかな。
『働くの嫌だし』って、今まで働いてこなかったのかよ、全然。
君、小鬼の棲むビンを買いにハワイまで行ってきな。
ちなみに、ビンは「買った値段よりも安い値段で売る」というルールがあり、
それを守らないと大変な目に遭うことになっている。
自分的には10万円で買って3億円の宝くじを当てたら、
99999円で売ればいいと考えるんだけど、
数学的にはいくらだろうと買ってはいけない代物らしい。
先物を10万円で売って、99999円になったら買い戻そう、よりもヤバイ商品ぽい。
わたしのブログ「壜の中の小鬼」
http://plaza.rakuten.co.jp/qian1977/diary/20091126/
たくろふのつぶやき「瓶の小鬼」
http://takutsubu.dreamlog.jp/archives/1352425.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です