行政書士の報酬を払わない人の話
超変革ノート的ブログで少し触れたと思いますが、
「行政書士の報酬を払わない人の話」です。
行政書士の報酬を払わなかった人が3名います。
勉強のつもりで、以下を順番にやってみました。
・通常の催促
→誰からも返信なし。ただのお手紙ですからね。
・内容証明
→誰からも返信なし。これも、ただのお手紙に過ぎません。
・裁判所の支払督促
→裁判所からだと、反応はありますね。
・A氏(20代男性)
本当に忙しくて連絡が取れなかったとのこと。
確かに、仕事やってる時から連絡が中々取れなくて、
面談の日程調整もずっと遅くなってたなと納得。
無事、払ってもらえました。
・B氏(50代男性)
支払督促をかけたら速攻で「払う意思はあります」との電話がきました。
しかし、不動産が他から差押えを喰らっていたようで、
最終的に無い袖は振れない状態となりました。
・C氏(50代女性)
支払督促をかけた段階では応答なし。
差押え可能な状態になってから「払います」との連絡がきました。
体調不良で入院していて連絡が取れなかったとのこと。
しかし、不動産は以前に差押えられていて、差し押さえるものがありません。
その後、再度入院したのか、それとも家賃滞納で退去したのか、
手紙も届かなくなりました。
B氏と同様、無い袖は振れない状態だろうなと思います。
ここで勉強になったことがいくつかあります。
・支払督促→今度は裁判
今回の支払督促を弁護士に頼んだらそれだけで費用倒れは確実。
行政書士業務の範囲外とはいえ、広く「書類を作る」ことは同じ。
裁判所に訊きながらやってみると、自力でそこそこできました。
先輩の行政書士も、最初の頃は律義に支払督促からやったけど、
今は最初から裁判しちゃうよ、とのこと。
もし、次の機会があった時は、最初から裁判してみます。
もちろん、そんな機会はない方がよいです。
・差押えの状況
B氏の別の差押えは、税金滞納だったようです。
差押えの状況は、裁判所で閲覧すれば分かるのだけれど
毎日裁判所に行くほどの暇人ではないです。
ウォッチしてくれるサービスがあるようなので、
次の機会があったら、検討してみます。
・誰をお客にするか
「事業復活支援金」申請サポートという、
資金繰りが苦しい事業者を相手にした仕事だったのは、敗因の一つです。
お金が回っている人を相手にしないと、未払いの危険性があります。
世のため人のための事業なので仕方ない面もありますが、
丸っきりただ働きをさせられるのは嫌だなあ。
・先払いしてもらうか
資金繰りが苦しい事業者を相手に、全額先払いというのは難しい。
そんな訳もあって、完全成功報酬にしていました。
与信取ったところで、個人相手では「要注意」ばかりの気がする。
半額とか3割とか、ある程度、先払いしてもらうしかないな。
・その他
B氏、C氏から新規の仕事を頼まれたら受けるか?
一応、「払う意思」は示しているので、検討の余地はあります。
未払い報酬、新規分を先払いしてくれるなら、アリです。
しかし、「金がないんだから払わなくて当然」と
ひろゆきみたいなことを言う知人がいます。
さすがに、最初から踏み倒す気満々の仕事は受けたくないです。