仕事を受けたくない人の話(1) 手順を守らない人
事業復活支援金のサポート業務をしていた時、
電話の問合せで、この人の仕事はしたくない、
というのはお断りしてきました。
例えば
・無料でやってもらって当然と思ってる人
・横柄な人
・なるべく安く叩こうとしている人
・金だけもらおうとしている人
などなど。
電話ではそういう態度がなかったものの
いざ会ってみると、必要書類を揃えようとしない人がいました。
(60代男性)
客「どんな書類を出せばいいんだ?」
行「○○と××です」
客「○○も××もないよ」
行「○○と××を出さないと、申請しても通りませんが」
客「ないものはない、そのまま出してくれ」
行「申請して通らなくても、よいですか?」
客「構わないから、サッサと出せ」
(実際の口調は、もっと穏やかです)
書類を出せないということは次のどれかだと思います。
(1)その書類が単に手元にない
→該当書類を取り寄せたり、可能ならば新たに作ればよい
(2)その書類はあるのだが要件を満たしていない
→他の書類でカバーできないかを検討する
(3)その書類はあって要件を満たすのだが裏の書類である
→頑なに拒むということは、脱税の証拠になるとか?
客の揃えた書類だけで申請したところ、
追加の書類を提出するように、と事務局から連絡が来ました。
書類が足りないのだから、当然です。
連絡に従い、書類を提出しました。
しばらくすると、
提出した書類では支給要件に該当するか確認できない
とのことで、またまた追加書類の提出が必要となりました。
そこから想像できるのは、事務局に睨まれたということ。
要求される書類のレベルもどんどん高くなってきて、
最終的に、不支給となりました。
「この書類を出すとマズいかな」という事情があったとしたら、
事情を明らかにした上で相談してくれればよかったのに。
そうすれば、ヤバい部分を黒塗りして出したと思う。
その後、結局、その書類は出しました。
審査に直接関係する部分を除いて黒塗りにして。
すると、審査に直接関係ないはずの黒塗り部分まで
中身を全部見せろと言われてしまった。
最初からその書類出していれば、
黒塗りがあっても突っ込まれなかったんじゃないかな。
今回は「書類を出す」という手順を守らない例でした。
決まった手順を無視して自分勝手にするなら、
専門家に頼まずに自分でやればよい、と思います。
ルール違反をしながら支援金だけは寄越せって、虫が良すぎです。