東洋人の超能力講座
 謎の東洋人


その3. 人生は運命?(FP 1994.10)

 「ドラえもん」を知らない人はF・Pの会員にはいないと思うけど、その第1話を知ってる人はいるかな。「未来の国からはるばると」というタイトルだが。大人になったのび太は、バブルとは関係なしに事業に失敗して借金を抱える。彼の残した借金のせいで、のび家は未来になっても貧乏。のび太の子孫のセワシ君は、貧乏は嫌だ、のび太の運命を変えるんだと、ドラえもんを連れて来る話だ。
 その中でセワシ君は「人生とは例えば東京から大阪まで行くようなもの。新幹線を使って行くこともできれば、飛行機や船で行くこともできる。そのどの道を選ぶかによって、人生を変えていくことができるんだ。」てなことをのび太に説教たれるんだ。
 ところで、タモリがストーリーテラーをやっている「世にも奇妙な物語」の他に「if」というのがあったと思う。
 ここまで読めばもうお分かりでしょう。そう、人生は変えることができるのです。つまり、「人生は運命」ではなく、「人生は選択」なのです。ただし、「選択」することはできても、選択肢そのものを作ることはできません。
 東京から大阪に行くのに新幹線、在来線、高速道路、飛行機、色々あります。しかし考えてみて下さい。その選択肢の中に「ほうきに乗って行く」というのがありますか? サリーちゃんじゃあるまいし。「ワープする」ってのもないでしょ、宇宙戦艦ヤマトじゃないんだから。「タケコプター(ヘリトンボとも言う)」もドラえもんだし。このように選択肢を作ることはできないことがお分かり頂けたと思います。
 人生をうまく進んでいくために必要なのは「選択」であることをお話ししましたが、選択と共に重要なのは「目的地」です。例えば、大阪に行くということを明らかにしない限り、でたらめに車を走らせたところで、首都高をぐるぐる回るばかりでどこにも着きません。
 なるほど、目的地を決めて道を選びながら進んでいけば、いずれは目的地に着けるんだな、と思った人。チッチッチ、甘いな。そんな簡単に物事が運ぶんなら、超能力なんていらないじゃんか。では、何が必要なのだろう。
 何を隠そうって、前回の広告に載ってたように、「潜在意識」が非常に重要な訳です。え、そんなこと知ってるって?
 要するに、人生を上手くやってくには、目的地=「願い」を決め、どの道を進めばいいのか「選択」していくんだけど、その時「潜在意識」を活用すればいいってことなのさ。私こと東洋人も潜在意識を活用したからこそ、このように日本語がペラペラになったんだし、悪徳商人を撃退できるようになったんだぜ。
 潜在意識と願いの関係については、次回お話ししよう。

 ちなみに、「せんざい」「せんたく」と言う発音から「洗剤」「洗濯」を思い浮かべたあなた、一人暮らし? それとも専業主婦ですか?

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