1999年9月号

スターちゃんの遭難記 鴨川で山道に迷う

 スターちゃんとムーンちゃんは、安房の国は小湊まで旅に出ました。信心深い二人は、誕生時へお寺お参り。そこでは、お願い事が叶うという鯛の置物が売られていた。片方の目だけが黒く塗ってあって、ダルマさんと同じようなもの。道端には冷凍パイナップル屋。まあ、のんびりとしたお寺でした。
 お参りが済んでから、三日月という所でお昼ご飯。これがとても美味しくて、スターちゃんはほっぺたが落ちそうになりました。値段も安かったし。
「銀座ハゲ天の天麩羅より美味しい。」
スターちゃんは大満足でした。
 その後、「鯛の浦」を遊覧船で見てきました。特別天然記念物の鯛が、遊覧船の周りにウロウロと集まってきます。鯛ってのは、普通は海の奥底に住んでますが、ここでは水深10メートル位の浅い所にいます。その謎は学会でも明らかにされてません。川口探検隊長なら分かるかも知れないけれど。
 次の日は、清澄寺へまたもお参り。駅からバスで20分も行くと、そこは極真空手発祥の地、大山倍達が修行した山でした。
 次に向かったのが鴨川。シーワールドで有名な所です。その先には、展望台がある山があって、そこには銅像が飾ってあるぞ。
「行こうよ。」
スターちゃんはガイドブックを片手に、進み始めます。ところが、ガイドブックの地図には、駅から車で10分と書いてあるだけで、詳しい道が書いてません。それでもバスに乗って、この辺かなあ、という所で降りて、歩いていきます。
「本当にこっちでいいの?」
心配そうなムーンちゃん。山の下から銅像は見えるけど、道が全然見あたらない。ここかなあと思って登っていくと、すぐ行き止まり。地元の人に道を訊いて、さあ、こっちだ。しかし、またも行き止まり。どうなってるんだよ。おみやげ物を抱えての山登り。ようやく頂上にたどり着いたのは、かれこれ2時間ぐらい経ってからでした。
 山の上からの景色は、最高。でもなかったな。とりあえず写真を撮って、すぐに帰ることにしました。
 帰りは近道で帰れないかなあ。山の反対側から降りれば近そうです。
「よし、行ってみよう。」
少し降りていくと、民家が見えます。こっちで平気みたいだぞ。すると、どこかの家のおじさんが車の修理をしていました。
「済みません、鴨川の駅は、こっちの道ですか。」
おじさんは車の修理を止め、家から紙と鉛筆を持ってきて、駅までの道を丁寧に教えてくれます。教えてもらっているうちに、家の人が、氷入りの冷たい水を持って来てくれました。
「この水、さっき汲んできたばっかりだよ。」
近くで汲んできた天然水は、山歩きをした喉にグッときました。おじさんにお礼を言い、駅へ向かって山を下りていきました。
 登る時は道が分からなくて2時間位かかったのに、30分位で下りてしまいした。
「なーんだ、こんな近道があったんだ。」
「今度から、ガイドブックに道が載ってない所は、行くの止めようね。」
とにかく、無事に山を下りて帰ることができました。

じゃマ〜ル活動 第11弾

『結婚情報センター』
 ☆KEYは29歳の時に手相を見てもらったことがある。結婚運はどうでしょうか。運命線が…、30歳ですね。そうか、30歳かと思っているうちに、30歳になる。今年結婚か?しかし、何事も起きないまま時は過ぎ、そろそろ30歳も終わっちゃうんですけど。30歳台ということだったのか?
 本屋で雑誌を買うと、なぜか入ってくるチラシ。Oネット、ツバイ、サンマーク、…。そう、結婚相談所だ。俺って、そんな独り者に見えるか?彼女いない歴何年って感じ?
 昔、妹が英検を受けるってんで、代わりに本屋に申し込みに行ったことがある。申込書に書くのは、妹の名前だ。本屋は申込書にある妹の名を見て、そいつを嫁さんと思ったか、まさか娘とは思わねえだろうが、その時は例のチラシは入っていなかった。
 チラシを見ると、申し訳程度に『この案内が既にご家庭のお持ちの方や結婚にご関心のない方に渡った場合、ご容赦下さい』みたいなことが書いてある。よけいなお世話だ。
 という☆KEYでしたが、じゃマ?ル活動はついに開始した。F・P活性化という大義名分の下、友達百人計画の裏には彼女を捜すという目的があったと推測される。
 さて、じゃマ?ルを見ると、出会い系の宣伝が色々と載っている。以前に載せた新宿の歯医者さんのように、個
人でやってる怪しそうなやつ。会社のようだけど、聴いたことないようなやつ。そんな中、雛形あきこが宣伝してる結婚情報センター、ここはよく耳にするぞ。新聞でも宣伝やってるし。お見合い雑誌を一般の本屋で売っていて、会員にならなくてもお見合いができる。その雑誌も、電話で申し込めば無料でもらえる。携帯テレビ電話でのお見合いってのも、マルチメディア時代(なんか、古くさい言葉だな)にマッチしている。とりあえず、話だけでも聞きに行くか。という訳で、潜入してきました。
 その日、夕方5時まで東京で用があった。結婚情報センターがあるのは東京駅八重洲口を出てすぐ目の前。6時半から横浜で友達と会う用事があるから、そのついでに寄ってみよう。使える時間は15分ぐらいだ。
 15分で一通りの説明を聞き、案内書とお見合い相手のプロフィールの例を3人分もらう。「15分で帰った方は初めてです」という係の人の声を背に、自分の素性を明かさぬまま、☆KEYは帰ってしまいました。
 それから2年くらい経ち、そこから宣伝の葉書が来ました。どこの名簿に☆KEYの名前が載ってるんだよ。早
速電話して問いつめると、DM発送代行業者に頼んでいるから、そこで訊いてくれと。調べてもらった結果、どこの名簿を使ったかは分かりませんでした。☆KEYの住んでるマンションに、同じ名字の人がいるんですが、そ
の人の電話番号と部屋番号、☆KEYの名前が名簿に載っていたとのこと。☆KEYは電話帳に載せてないから、同じ名字のその人の家だと思ったんだろうな。☆KEYと、その別人共々、名簿から削除してもらいました。
 この辺が、国民総背番号制が決まってしまった今日この頃、非常にヤバいところ。少し脱線しますが、この間、読売新聞を読んでのアンケート、とかいう電話がかかってきた。うちは読売新聞取ってないけど、どこの名簿を見て電話してると訊けば、電話帳だと。おかしいなあ、うちは電話帳に載せてないんだけど。お宅、その情報、どこから仕入れたの?改めて何者かを確かめようとしたら、ものすごく慌てた様子で電話を切りやがった。すげえ怪しい電話だ。一体、何者よ?
 話を戻して、結婚関係の電話。他にもかかってきた。高校の同窓会名簿を端から順に電話してるようで「これから結婚なさる方はいらっしゃいませんか?」だと。無差別攻撃に電話するんじゃなくて、住民票ぐらい調べてからにしろよな。まあ、少なくとも「旧姓」が載ってる人には電話しなかったと思うけど。
 出会い系も色々あるけど、伝言ダイヤルで殺されちゃった人もいるから、ボチボチ気をつけましょう。他の相談所については、また機会がありましたらレポートします。
 次回は留学生交流会の話でもするか。

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